Japan Society for Multicultural Relations 2019 Conference
多文化関係学会第18回年次大会
東京未来大学
2019年11月15日(金)、16日(土)、17日(日)
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皆様のおかげで大会は無事に終了しました。ありがとうございました。
Bennett博士のDMISセミナーと基調講演の当日資料および参加者による報告書、パネルディスカッションのブレイン・ライティングの結果を公開しています。
プレカンファレンス・セミナー
Pre-Conference Seminar
Etic的な態度とEmic的なスキルの
2側面から異文化コミュニケーション力を測定する
11月15日(金) 14:00~17:00
November 15th 14:00~17:00
田崎勝也氏(青山学院大学)
異文化間能力の測定を目的に開発されたテストの多くは、異文化にどう向き合うのか、意識や信念などの異文化態度を捉えようとするものでした。一方でこうした通状況的つまりEtic的な異文化態度が優れていても、特定の状況で適切なコミュニケーションが必ずしも行えるわけではありません。場面・状況的な能力つまりEmic的なスキルを合わせて測定することで、より包括的な異文化アセスメントが可能になります。本セミナーでは、ビジネス・コミュニケーション能力テストC-Examを事例にとり、Etic的な態度とEmic的なスキルの2側面から異文化コミュニケーション力を測定する複合テストの可能性について考えます。
会場: みらいホール
ハワイ大学大学院教育心理学研究科博士課程修了(Ph.D.)。青山学院大学国際政治経済学部国際コミュニケーション学科教授。第9期多文化関係学会会長。専門は(比較)文化心理学、対人・異文化コミュニケーション、心理統計学。コミュニケーションと心理をキーワードに、日本人の対人関係を取り巻く諸問題を研究している。現代社会で求められるコミュニケーション力について、有力企業の取締役や人事担当者への面接調査を経てコミュニケーション能力テスト“C-Exam”を開発。180の項目/設問からなる日本人のための診断テストは採用や昇進の際の「客観的」な資料として多くの企業で活用されている。主たる業績には『コミュニケーション研究のデータ解析』(ナカニシヤ出版、2015年)、「日本人学生は本当に「内向き」なのか」(『多文化関係学』、2015年)、「日本人の回答バイアス-レスポンス・スタイルの種別間・文化間比較-」(『心理学研究』、2017年、日本心理学会 優秀論文賞受賞)、「レスポンス・スタイルは文化的等価性を棄損するのか」(『心理学研究』、2019年)などがある。